作家と読者をつなげる書店
2022年2月23日(水・祝)、株式会社rn press(代表取締役 野口理恵)は、小田急バスが運営する商業施設hocco(東京都武蔵野市桜堤2-6-19hocco04S)に書店「RIGHT NOW BOOKSTAND」をオープンします。hoccoは現代版の長屋。住居に併設された土間を店舗+事務所として利用します。
rn pressは編集者の野口理恵が2021年1月に設立。文芸誌「USO」、今日マチ子『Distance わたしの#stayhome日記』などを刊行しています。今回オープンする書店「RIGHT NOW BOOKSTAND」はrn pressの事務所スペースに併設され、新刊書店としてrn pressが厳選したさまざまなエッセイや絵本を常時500点程度在庫します(古書も予定)。編集者が店主を務める書店として<作家と読者をつなげること>を目的とし、サイン本や限定グッズを常備しながら、今後は同施設内でイベントなども開催していきます。
本が浮いてる? 内装はDDAA /ブックカバーは5種
店舗内装デザインは2010年建築的な思考を軸に領域横断的に活動する元木大輔さん主宰のデザインスタジオDaisuke Motogi Architecture (現DDAA)が担当。書籍のサイズに合わせて作られた本棚は、本の落下防止を計算しながら、空間に浮いているようなビジュアルに仕上がりました。ロゴなどの紙ものデザインはグラフィックデザイナーの藤田裕美さんが手がけています。5種類のブックカバー(ラッピングペーパー含む)には、写真家・川島小鳥さんの主宰する出版レーベル「piyo piyo press」より作品集『花とイルカとユニコーン』を刊行したばかりの小橋陽介さんのイラストを起用。書店で本を買うことを楽しんでもらう仕掛けをつくりました。
元木大輔
DDAA/DDAA LAB代表。CEKAI所属。Mistletoe Community。シェアスペースhappa運営。武蔵野美術大学、東京藝術大学非常勤講師。1981年埼玉県生まれ。2004年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業後、スキーマ建築計画勤務。2010年DDAA設立。2019年、コレクティブ・インパクト・コミュニテイーを標榜し、スタートアップの支援を行うMistletoeと共に、実験的なデザインとリサーチのための組織DDAA LABを設立。2021年第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展参加。
藤田裕美
1982年生まれ。東京都出身。2011年から2017年まで『WIRED』日本版のアートディレクション&デザインを担当。書籍、画集、写真集、図録などのデザインを中心に活動中。デザイン業と並行して、出版レーベル『FUJITA』を2015年に設立。2017年よりギャラリー『STUDIO STAFF ONLY』(http://staffonly.tokyo/)主宰。第53回造本装幀コンクールにて装幀を手掛けた『僕らのネクロマンシー』が文部科学大臣賞を受賞。 https://www.instagram.com/fjt.tokyo/
小橋陽介
1980年生まれ。2003年大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業。2002年より展覧会を中心に作品を発表。主な個展に、「自画持参」(NADiff Gallery、東京、2011)、「目に目に目にし/new boy, new page, 」(GALLERY MoMo Ryogoku、東京、2021)、グループ展に、「ノスタルジー&ファンタジー」国立国際美術館、大阪、2014)、「飛びます:川島小鳥 + 小橋陽介」(大舘建設6階、LE PRIEURE、Utrecht、静岡、大阪、東京、2019)など。2021年、作品集『花とイルカとユニコーン』を刊行。
hocco(ほっこ)
小田急グループの小田急バス株式会社が、東京都 武蔵野市内の「桜堤折返場」を開発し、“暮らしの「町あい所」”を コンセプトとする新たな複合施設「hocco(ホッコ)」を開業。「hocco」は、なりわい賃貸住宅 を核に、シェアカーやシェアサイクルを有する地域コミュニティとモビリティの拠点として バス沿線地域の活性化を目指すものです。
https://www.odakyubus.co.jp/hocco/
名称:RIGHT NOW BOOKSTAND
住所:東京都武蔵野市桜堤2-6-19hocco04S
営業時間:木・金:12:00-18:00/土・日・祝:10:00-18:00(月・火・水 不定休)
交通:JR中央線「武蔵境」駅からバス乗車12分「団地上水端」徒歩1分・JR中央線「東小金井」駅徒歩15分